続きが気になる展開ですね。アタル兄さんは誰をパートナーに指名するんでしょうか。
もくじ
今週の、気になった点
受けてみて損はない
冒頭、タッグマッチを提案したアリステラは
どうだこの提案!
受けてみて損はないと思わないか!?
と言っていますが、意味がよく分からない。
正義超人側は攻撃されたから仕方なく応戦してるだけで、もともとメリットはありませんし、戦わずに済むならそれがいちばん損がないはずです。
アリステラの頭もちょっと混乱してるんでしょうか。
彼はもともとスグルとは闘いたくてしょうがないし、アタル兄さんというサプライズも目の前に出現して、興奮するなという方が無理な話です。
モニターのカメラワーク
「その腹部の傷を見せてみろ」と言った途端、スグルの腹部をズームで映すモニター。
こいつの仕組みについてどうこう言うのも今さらではありますが、ケガを見せたくないスグルと見たいアタル兄さんの意思だったら、後者のほうがカメラワークに反映されるのかとか、いろいろ思いを馳せてしまいます。
まあそれは置いておいて、「重傷」と言っていますけど絵で見る限りは皮が1枚めくれているくらいにしか見えないです。
もちろん相当痛みはあるでしょうけど、バッファローマンなんか全身の皮を剥がされても闘ってたし。
かと言って内臓がチラ見えするくらいの傷を描かれたら、それはそれで引いちゃいますけどね。
というかセントエルモス・ファイヤーって腹を裂くのがテーマの技なんでしたっけ?
どちらかと言えば背骨へのダメージを気にするべきなのかなという気もしますが。
今は時間の余裕もない
「マリポーサとビッグボディはワームホールが閉じてしまっているので、すぐには駆けつけられない。だから結界をやぶって1人を外に出して欲しい」って、変な論法じゃないですか?
結界の外に出たところで正義超人はキン肉星、完璧超人のモン・サン・パルフェは北極海。
安土城に集合するなら、どっちみち中国のビッグボディやルーマニアのマリポーサのほうが近いです。
あるいは魔界の出口というのは、安土城にほど近い場所なんでしょうか?
だとすればアタル兄さんがパートナーに指名するのは悪魔超人の誰かということになりますが、個人的にはそれは無いと思っています。理由は後述。
電撃予想:今後の展開
さて、アタル兄さんは誰をタッグパートナーに指名するのでしょう?
ひとりひとり、可能性を考えてみましょう。
正義超人
テリーマン
タッグにも強い実力者ですが、左脚の状態が悪いので、今回は戦力外でしょうか。
ラーメンマン
いま戦える正義超人のなかでは、いちばん頼りになりそうな人。
実力的には申し分ないし、正体を隠して仲間を助けたり、ブロッケンJrに目を掛けているところなど、アタル兄さんとは性格も似ているので、チームワークも良さそう。
しかしこの漫画の場合、あんまり性格が似ていないタッグの方が強いんですよねぇ・・・
ウォーズマン
やはり実力はピカイチ。
タッグでは司令塔よりも手足となって動くのが得意なタイプなので、リーダー資質のアタル兄さんとも相性は良いのかも。
ただし、意外とチームメイトへの依存心が強いので、性格的に合わない可能性も。
リズムが崩れたときにロビンだったら逐一的確なアドバイスをくれるし、スグルだったら励ましてくれますが、アタル兄さんは「自分でなんとかしろ」的なことを言って突き放したまま、取り返しがつかなくなりそう。
ブロッケンJr
正義超人としては唯一の血盟軍経験者。
そう言うと本命っぽくなりそうですが、個人的には無いかなと。
最近のコイツは口を開けば血盟軍、血盟軍で若干うっとうしいんですよね。
今回は、自分がソルジャー隊長を好きなほど、向こうは自分を必要としていないってことに気付いてほしいです。
それを思い知ることによって一皮剥ける部分もあるんじゃないでしょうか。
というか「戦いの性質に合わせて、そのつど必要なメンバーを集める」と言っていたのはアタル兄さんだったか真ソルジャーだったのか判然としませんが、そんなわけで血盟軍メンバーにこだわることも無いんじゃないかなと思います。
ジェロニモ
コイツが選ばれたらズッコケちゃいますが、カナディ、カレクック、ウルフマンあたりと比べて弱いってことはないと思うので、可能性はゼロではないのかなと。
とにかくやる気はあるけど、それがカラ回りして伸び悩んでいる印象の強い人材です。
テリーマンとのタッグやスグルチームでは結果を出せませんでしたが、前のめり一辺倒でなく緩急のあるアタル兄さんの采配の下でどんな戦い方をするのか、見てみたい気もします。
手先の器用なマリキータマンくらいはアタル兄さんの実力で抑え込めるかなという気がしますが、アリステラのオメガハンドに初見で対応するのはかなり難しそう。
そういう面ではディクシアと対戦経験のあるジェロニモをピンポイントで欲しがるのは理にかなってます。
(だとすればネプチューンマンが上位互換ですけど)
悪魔超人
悪魔将軍
姿が見えませんが、別に消滅してはいませんよね?
実力的には文句なくトップ。しかし本人に現代の超人と闘う気がないし、なによりこの人が出てきたらアタル兄さんが霞んでしまいます。
アシュラマン
元・血盟軍で悪魔超人の実力トップクラス。
腕に包帯巻いてるので本調子じゃなさそうなのが気になりますが、そんなものは人から奪えばなんとでもなります。
味方側で死んだのがティーパックマン・カナディアンマン・ベンキマン・カレクック・ゼブラ・フェニックスでちょうど6人です。
あるいはルナイト・ヘイルマン・ギヤマスターの腕を2本ずつ奪うのも面白い。
ニンジャ
後の警察隊結成へ向けた伏線としても見てみたいタッグ。
技の多いニンジャがマリキータマン担当、そしてアタル兄さんがアリステラ担当という形で、整理されて見やすくなりそうなのも良し。
しかしあんまりプロレス技っぽいものが無いので、派手なツープラトンとかには期待できないか?
サンシャイン
強いのは間違いないが、指名される必然性は皆無。
ナチュラルにチート能力者なので、悪魔将軍の指示とか関係ない、気合を入れる理由もないけど変に力む必要もない、今回くらいのシチュエーションで最も実力を発揮できそうではあります。
しかし仮にアタル兄さんが指名しても協力してくれなさそう。
ジャンクマン
ペインマン戦が予想外に良かったので、もう一戦見たいと思ってはいるのですが、どうでしょう。
ジャンククラッシュしか出来ない不器用な男ではありますが、タッグマッチならかなり応用の範囲が広がると思うのです。
アタル兄さんとのツープラトンがいちばん想像できるのもコイツなんですよね。トゲ生えたままのジャンクマンの死体に向かってナパームストレッチ(笑)
バッファローマン
これまた有力候補ですね。アタル兄さんとはチームワークの面でも問題ないだろうし、タッグマッチも得意です。
悪魔超人のような正義超人のような血盟軍のような微妙な立場はロールシャッハドットの題材にピッタリですし、クソ力絡みでアリステラともなんやかんや出来る。
全員としっかり絡んで試合を盛り上げられること請け合いです。
ブラックホール
あんまり必然性は無いですがこの人の試合はもれなく面白いし、タッグでも強い。
でもやはりアタル兄さんの言うことは聞かないだろうなぁ。
完璧超人
ザ・マン
呼び出せそうなメンツのなかで一番強いのは間違いないですが、アリステラとザ・マンを戦わせないために何やかんややってるわけなので、この人が出てきてしまったら本末転倒。
ネメシス
戦闘力はピカイチですが、アタル兄さんから見れば大叔父だし、頑固だし、かなりやりにくそう。
ネプチューンマン
やっぱり本命はこの人でしょうかね。
確信有りげなポーズで立ってるし。ディクシアとの対戦経験もあるし。
アタル兄さんと直接絡みは無さそうですが、灰になってからは行動を共にしていたので、なにか通じるものもあったんでしょう(適当)
気がかりなのは「マグネットパワーは邪道」みたいな雰囲気が支配的な今の環境で、有効なフィニッシュホールドがあるのかという懸念。
またアドリブの弱い彼が、アリステラやマリキの搦め手に対応できるかというのも心配です。
しかしその点は、アタル兄さんの采配で上手いことやれるのかなと思います。
2世でセイウチンやマンモスマンと組んでいた時の様子から分かるように、ネプチューンマンは完璧超人には珍しく、リーダーよりもサブ向きなタイプですから。
タッグチームの頭脳としてのアタル兄さんは、たぶんネプキンよりもスグルよりも頼りになりますし、チームであっても最低限個人の自立を求める血盟軍主義は、完璧超人出身のネプチューンマンとは相性が良いでしょう。
ピーク・ア・ブー
今シリーズに入ってから姿が見えませんが、まさかリセットされたりしてないよね?
スグルの技術を吸収した状態になっているので、スグルのかわりに参戦するなら彼ほどピッタリな人材もいないでしょう。
惜しむらくは見た目がダサいこと。
と、そんな感じで各人考察してみましたが、結論から言うと私の予想はネプチューンマンです。
まず、悪魔超人の参戦は無いと思います。
以前の記事で書いた通り、悪魔超人というのは、超人界に神の信任など必要ないし、超人が神を超える力を手にしても良いと考えている人たちで、どちらかといえばオメガの民と考え方が近い勢力です。

したがって、今回は協力する理由がありません。
最悪アタル兄さんを裏切って3対1まであり得ます。
指名が悪魔超人でないとすると、先程述べた「時間の余裕がない」という発言と矛盾しますが、そこはそれで問題ありません。
時間がない云々は、交渉の入り口として適当に言っていただけです。
もとより放っておけば手負いのスグルかウルフマンあたりと組まざるを得ないところ、それはキツイところですが、素直に「活きの良いヤツ一人呼ぶから待ってよ」と言ったってアリステラは許してくれないでしょう。
そこで、アリステラが時間を気にしている様子なのに付け込んで「今すぐ決着をつけられる方法があるよ」と持ちかけるのです。
こうすると、なんかアリステラ側にもメリットがありそうに聞こえます。実際はアタル兄さんが一方的に得する交渉なのに。
それで、アリステラがちょっとでも話を聞いてくれる素振りを見せたら、すかさず派手に邪悪の神を呼び出して、あとはそのインパクトで話を進めてしまおうという魂胆だったのです。
落ち着いて考えれば「アレ、ちょっとおかしいな」と思うところですが、冒頭で指摘した通り、アリステラはテンションが上がって冷静さを欠いているので、たぶん気づきません。
今回はアタル兄さんの老練な交渉力が垣間見えたということですね。
で、悪魔超人軍がどう出るのか分からない以上、少なくとも完璧超人軍との共闘体制は確実に築いておきたいところ。
となると「一人だけ結界から出す」という非常に選択肢の限定されている今のうちに仲間に引き込んでおくのが得策です。(結界が破れてしまえば、「完璧超人のことは自分たちでなんとかするので、正義超人と協調はしない」という選択肢も出てくるので)
だから、まずは完璧超人軍から指名するというのが前提になります。
そうなると、やっぱりネプチューンマンですよね。
彼はザ・マン、ネメシス、ピークアブーとは違い、もともと協調路線の「主流派」に属しています。そういう意味でも協力してくれる見込みは高いです。
仮にザ・マンが反対したとしても、敗戦で影響力の落ちている今であれば、押し切ることも可能でしょう。