コーヒー豆屋が検証。コーヒーリキュール自作に適した豆の選び方

自家製コーヒーリキュール コーヒー

コーヒー豆屋です。

当店で売っている3種類の豆

  • ケニア・レッドマウンテン(深煎り)
  • エチオピアモカ・イルガチェフェ(浅煎り)
  • グァテマラ・ブルーレイク(中煎り)

で、コーヒーリキュールを作り比べて、どんな豆が適しているのか検証してみました。

作り方

いろんなところで紹介されているオーソドックスな作り方ですが

  • コーヒー豆 50g
  • 氷砂糖 100g
  • ホワイトリカー 900g

の分量で、3週間漬け込みました。

結果

ケニア(深煎り)

深煎りらしく、苦味がしっかり出たのは良いのですが、焦げたような香りも強く出ちゃいました。

ケニアは本来フルーティな酸味や甘い香りも持ち味なのですが、リキュールにした場合にはあんまり感じられませんでした。

ですのでマンデリンや東ティモールあたりの深煎りでも似たような結果になるんじゃないかと私は予想します。

 

単体で飲んだ場合には苦味以外の味わいがいまいちスカスカな感じで、アルコールのツンと来る感じも強く、飲みにくいです。

ミルクで割った場合には、互いを補い合って良い感じです。

エチオピア(浅煎り)

苦味はまろやかで、フルーティな軽い香りと甘味が強く出て、おいしいです。

ドリップの場合にはオレンジやマスカットのような爽やかな香りが特徴なのですが、漬け込みだとクランベリーのようなカシスのような、ちょっと濃い目の果実香になります。

ひょっとしたら浅煎りなので薄い味になるかもと思いましたが、長く漬け込むと関係ないですね。

グァテマラ(中煎り)

以外なことに、と言っては失礼ですが、いちばん美味しかったのがこれ。

そんなに特徴の強くない銘柄なので、正直、可もなく不可もなくという味になるかなと予想していました。

 

出来上がってみると、たしかに強い特徴は無いのですが、非常にバランスが良いです。

苦味・甘味・香り・コクで抜けた部分がなく、トータルの味の豊かさではトップ。

口に入れて初めに浮かぶ言葉が「苦味」や「フルーティ」とかではなくて、ストレートに「おいしい」という感想が出てくる、そんな味です。

結論

今回の3銘柄で順位をつけるならば

グァテマラ>エチオピア>ケニア です。

 

コーヒーリキュールの自作には、中煎りのグァテマラがオススメ。

余談

漬け込んでいる間、コーヒー豆って下に沈むのかと思っていたんですが、微妙に浮くんですね。

コーヒーリキュール漬け込み

下の方の、砂糖が溶けた層よりは比重が軽いみたいです。

また、漬け込み後の写真でもいちばん左のビンに一粒、浮いている豆がいますが、これはケニアです。
深煎りの豆ほど内部に空気を含んでて浮きがちです。

 

こういうのも実際にやってみて初めて分かることで、こんな小さな発見もあって面白かったです。

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