まさかグローバルブレーンスピンを見られるとは思いませんでした。
もくじ
今週の、気になった点
シャットダウンクラッチの効かせ方
先週の時点では、どこに効くのかイマイチよく分からなかったシャットダウンクラッチ。
パイレートマンが力ずくで脱しようとしてスグルが引き戻したあたりのコマを見てみると、自分の太ももをテコの支点にして肘を極めているのが分かりますね。
この両足は、同時に相手の下半身をクラッチして身動きを封じるのにも使っています。
こうして見ると、非常によく練られた技ですね。
良い技であるだけに、パイレートマンの脱出法が単なる力まかせだったのは残念。
ガンマンやマンモスマンのように、小細工抜きの圧倒的なパワーでもってあらゆる攻撃を寄せ付けないというスタイルも、それはそれでもちろん魅力的ではあるのですが、パイレートマンの場合そういうのに向いているキャラでもないと思っています。
けっこう理屈っぽくて頭が良さそうな人物ですし、比較的大柄ながら、それ以上に頭が切れる人物、アシュラマンや2世のスカーフェイスのようなポジションが似合いそうなキャラです。
関節技から脱出するのなら「良い技だが、クラッチされていない〇〇部分に隙がある」とか言ってくれた方が凄みが出て良いと思うのですが、いかがでしょうね。
完璧超人始祖たちなんかはそれぞれの持っているポリシーとファイトスタイルに一貫性がありました。
六鎗客は、残り半分になっちゃいましたが、そのへんがまだ見えてこないんですよね。
マリキータマンは支離滅裂だし、パイレートマンは基本的に受けで、あんまり技を見せないし。
骨破筋交い絡み
これまたよく計算された技です。
パッと見はサイコマンがブロッケンJrを延々といじめていた、痛くなさそうな技にも似ていますが、よく見ると左腕と右ヒザがバッチリ極ってますね。
右ヒザはテコの原理でよく力を伝えられるし、左手首などは、相当ヤバい角度にクラッチしてあります。
またパイレートマンは自重があるので、首も何気にキツそうです。
グローバル・プレーンスピン
まさか今の時代にこの技を引っ張り出して来るとは。
コミックス35巻、カメハメ師匠に変身したディクシア戦で習得した技ですね。
52の関節技のひとつでありながら、関節をまったく極めないという、非常に哲学的な技です(笑)
ちなみに当時の技名はグローバル・ブレーン(脳みそ)スピンでしたが、今回はグローバル・プレーン(飛行機)スピンに変わってますね。
実在するプロレス技であるエアプレーン・スピンに寄せていったのか(何のために?)、単純に間違っただけか。
フライング・パンチ
これまた懐かしい技。
コミックス10巻、ブラックホール戦で試合開始直後に出したものの、パンチに行った腕を顔の穴でとらえられてしまったという実績しかない殺人技ですね。
48の殺人技としては「宇宙旅行」と並んでシンプル極まりない技。
まあ単純で隙の大きいパンチなので、ブラックホールでなくとも避けるのは難しくないんでしょうね。
だからグローバル・プレーンスピンのように、相手に隙を作る技から繋ぐのは確かに効果的だと思います。
これはスグルのアレンジなんでしょうか、それとももともとカメハメがそういうつもりで開発したんでしょうか?
パイレートマンの腕
スグルの渾身のフライング・パンチを受け止めたパイレートマン。
火事場のクソ力もこの程度かと残念がる彼ですが、彼自身の腕も発光しています。
無意識にクソ力を習得・発動しちゃってたということなんでしょうか?
あるいは、受け止める直前のコマを見てみると腕周辺の空間にウネウネとしたエフェクトが描いてあり、マグネットパワーのようにも見えます。
パイレートマン自身が、自分のマグネットパワーは実戦に使えるレベルではないし、使うつもりもないと言っていました。
したがって、どちらにしても無意識に発動しているパワーということになるのでしょう。
電撃予想:今後の展開
星を救う可能性を見いだせるほどの強大な「人の力」である火事場のクソ力。
それを求めて六鎗客は地球まで来たわけですが、スグルの全力と思われる火事場のクソ力までも、パイレートマンは受け止めきってしまいました。
すなわちそれは、火事場のクソ力はオメガ星を救う手段にはなり得ないということ。
残念そうな表情から、しだいに絶望と怒りを現すパイレートマン。
ここから、どんな展開になるんでしょうか。
パイレートマン闇落ちルート
火事場のクソ力を手に入れたところで、オメガ星を救うという目標の足しにはなりそうもない。
しかし逆にもう一つの悲願である「神の打倒」について考えると、どうでしょうか。
神をも脅かす火事場のクソ力に対して、現在の六鎗客の素の力で対処できてしまう。
したがって、新たにマグネットパワーや火事場のクソ力を習得せずとも、いまのままで、神の打倒という目標は達成できる可能性がある。
もはや星はあきらめる。しかし異星で鍛えられた8000万パワーをもって、神々への復讐だけは成し遂げよう。と。
まあしかし、こんなことを言った瞬間にスグルに負けることは決まっちゃうようなもので、晩節を汚すだけですかね。
無意識にクソ力を使っちゃってった説
パイレートマンの腕が光っていたところを見ると、クソ力を使っちゃっている可能性も濃いですよね。
それも、スグルに触れている部分から「伝染」してきている様子です。
ルナイトのときも、ウルフマンが触れていた首の部分から伝染してました。
戦闘狂のマリキータマンや歴史にばかりこだわるギヤマスターなんかと比べると、ルナイトとパイレートマンの2人は、星に対する「使命」への思いが強いようです。
そんなところも、クソ力を吸収する資格になってきてるんでしょうかね。
しかし今のままだと、パイレートマンのクソ力は自分でコントロール出来ず、スグルから攻撃された時に発動するのみです。
したがってパイレートマンが攻撃する際には使えなそうですよね。
無意識にマグネットパワーが助けてくれた説
個人的にはこっちの方が面白いんじゃないかなと思ってます。
スグルのパンチを受け止める直前の絵を見てみると、どうにもマグパっぽいエフェクト。
オメガの民であるパイレートマンは、もともと火事場のクソ力を体得できるポテンシャルもあるし、マグネットパワーの使い手として、実はサイコマンよりも資質があるんじゃないでしょうか。
いままでは悪役が使う邪道スキルとして描かれてきたマグネットパワーですが、そもそもはサイコマンが言うように「地球という素晴らしい星の、母なる恵みたる力」です。
星を救うという崇高な使命感を持った使用者によって、さらに大きな力を引き出せるみたいな設定があっても良いような気がします。
次回はジョリー・ロジャー?
いずれにせよパイレートマンは特殊な力の発露には気づかず、素の力でスグルを止めたと思っている模様。
となると次回は、スグルはもう用無しなので処刑するか降伏を受け入れるか、という流れになりそうな気がします。
スグルの決め技は?
今回はパイレートマンが受け止めに来た腕にクソ力が伝染してしまったため、防がれてしまいました。
しかしパイレートマンのクソ力の発露は、現段階では局所的なものにとどまっています。
したがって接触箇所とダメージを与える箇所は離れている技のほうが良いし、接触時間は短いほうが良さそうです。
そんな観点で考えてみると、フィニッシュはバックドロップかキャプチュードでしょうかね。