こんにちは。
今回は、六鎗客 vs 4王子+スグル という今後の流れが明確になりましたね。
また次の試合会場と、それらの場所にまつわる因縁がほのめかされました。
情報が小出しに出てきてはいるものの、依然として全貌は掴めません。
引き続き、妄想に近い考察をやっていきましょう。
もくじ
今週の、気になった点
ロープ必要か?
六鎗客が黒雲の穴からロープを垂らしてくれましたが、
そもそもその高さまで飛んでいけたのなら、ロープを掴む必要は無い。
別に上に登るためのロープではなくて、会場までの道しるべになっているという可能性もありますが、少なくとも4王子はそれぞれ場所を分かっているはずなので、やはり必要ありません。
まあ会場入りの前にこういったギミックがあるのはこの漫画のお決まりではありますが、トーナメントマウンテンを登ったり、マシンガンで飛んでいったり、世界樹の根っこからシュポっと吸い上げられたりといった従来のパターンと比べると、恐ろしく地味ですね。
同じ穴のムジナ
基本的に4王子や邪悪神に対してはつれない態度のアリステラ。
オメガの民としては、あくまで本当の敵は別にいる様です。
ではその「本当の敵」とは?
「同じ穴のムジナ」という表現から考えると、やはり天界の神々か、元・神であるザ・マンのどちらかと考えるのが自然な気はしますが・・・
スグルに選択を託したフェニックス
スグルの間抜けな表情も気になりますが、それは置いといて。
「できればアイツと闘ってもらいたくない」との言葉を残して、自らも戦地に赴いたフェニックス。
文脈から考えれば最後に残されたロープがアリステラの元へと続くもので、フェニックスはスグルとアリステラが闘うことを望んでいない、と解釈するのが自然でしょう。
しかしなぜこんな、やんわりと希望を伝える程度の言い方をしたのでしょうか。
やめてほしいなら「絶対にダメだよ!」と言ったほうがいいし、どうしてもと言うならフェニックスが代わりにアリステラと闘ってしまうのがいちばん確実です。
それができない理由は何でしょうか?
説1.4王子にはそれぞれ分担がある
4王子の計画ではそれぞれが闘う相手、あるいは場所があらかじめ決まっていて、アリステラの相手、あるいはアリステラが向かった場所の受け持ちは、正義超人にお願いせざるを得ないという説。
説2.4王子ではアリステラに勝てない
前シリーズでも、7人の悪魔超人のなかで、ストロング・ザ・武道と闘う者はあらかじめ捨て石になる前提でした。
武道の正体はラスボスである超人閻魔だったので、分かってみればこれは納得です。
これと同様に4王子もアリステラだけはモノが違うというのを知っていて、自分たちが勝てる相手ではないことも分かっている。
ただし、邪悪神の力を借りた彼らでは勝てなくても、正義超人の友情パワーであればチャンスがある。だからアリステラだけは正義超人に任せたいという説。
思いつくのはこんな辺りですが、
ではなるべくスグル以外が良いのはなぜでしょうか?
やはり邪悪神陣営としては、スグルが強敵と闘ってさらにパワーアップするのは避けたいということ?
あるいは誰が闘おうがアリステラには勝てない、せいぜい時間稼ぎができれば良いと考えていて、ウルフマンあたりが死ぬのはどうでも良いけどさすがにスグルに死なれるのは切ないとか、そのくらいのテンションでしょうか?
ところで、フェニックスはスグルとアリステラを闘わせたくない訳ですが、逆にスグルとアリステラを闘わせたがってるっぽい人がいましたよね。
ジャスティスマンさんです。
彼も今のところ何をやろうとしているのか見えませんが、スペインへと急ぐスグルの前にワープゾーンを出現させました。
しかし彼自身が助太刀してくれるわけではなくどこかへ飛んでいってしまったことを考えると、正義超人を応援してくれているというよりは、スグルとアリステラを対面させるのが狙いだったようにも見えます。
フェニックスもジャスティスマンもパッと見は味方のようですが、その思惑は正反対なのかもしれません。
因縁の地
4王子が次の試合の舞台として指定した5ヶ所。
フェニックスとアリステラの思わせぶりな会話によると、これらの場所はオメガ一族の「過去の屈辱」に関わっており、今なおアリステラたちにとっては「荒らされたくない場所」であるようです。
画像から、これらは以下の5つの城であると思われます。
- カステル・デル・モンテ(イタリア)
- スワローズ・ネスト(ウクライナ)
- ブラン城(ルーマニア)
- 紫禁城(中国)
- 安土城(日本)
では、それぞれ概要を見てみましょう。
残念ながら私はお城には詳しくないので、ざっとネットで調べた情報ですが、ご参考までに。
カステル・デル・モンテ
13世紀にローマ皇帝フェデリーコ2世によって建築された城。
建物全体が八角形であることに加え、各頂点にも八角形の塔が立つ、特徴的な形。
城壁や堀を備えておらず、らせん階段が左回り(通常のらせん階段は、槍を右手に持った敵が不利になるように右回り)という防御性に乏しいつくりであり、実は城ではなく、キリスト聖遺物の隠し場所だった説、錬金術師の秘密基地説も有り。
建造者のフェデリーコ2世は学問と芸術を好み、ルネサンスを先取りした統治を行ったと評価されていますが、進歩的すぎて教会や周辺地域との対立を生んでしまった側面もあり、「早く生まれすぎた君主」と言われています。
参照:travel.co.jp/guide/article/9997/
じつは用途が謎、というのがオモシロ起源説的に加工しやすそうでいいですね。
数学的に計算し尽くされた構造や、「早すぎた君主」との関わりなど、オーパーツ野郎のギヤマスターと何か関係があるのかもしれません。
スワローズ・ネスト
1895年にロシアの将官によって建てられた木造建築。当時は「愛の城」という名前がついていた。
オーナーは幾度となく代わり、1911年に石油業をしていたドイツ人オーナーの手によって現在の城のような趣に作り直された。
「城」と呼ぶにはあまりにも小さなサイズで、レストランやコテージとして利用されてきた。
他の4つの城と比べると建造が新しく、所有者も一般人で、エピソード的には弱い建物です。
ブラン城
1211~1225年頃にドイツ騎士団によって建てられた木造の要塞を、1377年頃に石造りに改築。
その後、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』におけるドラキュラ城のモデルとなったとされる。
ちなみにドラキュラその人のモデルとされたのは「串刺し王」ことヴラド3世ですが、彼自身はブラン城に住んでいたことはなく、住んでいたのは彼のお祖父さんであるミルチャ公だそうです。
ドラキュラ伝説との関わりは、かなり濃いエピソードですね。
ヴラド3世はオメガ一味の人間で、風説の流布によって怪物に仕立て上げられたのだとか、そんな形でオモシロ起源説が飛び出てきそうな気がします。
あるいは吸血鬼ドラキュラというのは超人だったのだとか。
空を飛び回る「串刺し王」という点から見れば、コイツと関係があるかもしれません。
紫禁城
元がつくったものを明の永楽帝が1406年から改築し、明・清王朝の宮殿として利用された。
1644年の李自成の乱で焼失したが清朝によって再建され、以降「ラスト・エンペラー」溥儀が1924年の北京政変で退去させられるまで、代々皇帝の居城とされた。
とにかくスケールがデカく、歴史も長い建物ですね。
数々の歴史の波をくぐり抜けてきた経緯があり、オモシロ起源説的にも材料になりそうな人物は、パッと思いつくだけでも元のフビライ・ハン、明の永楽帝、李自成、ラストエンペラー溥儀、辛亥革命の孫文、現在は天安門に肖像を飾られる毛沢東などなど。
安土城
1579年、織田信長によって築城される。
「山ひとつ、まるごと城にせよ」という思想で、山全体が石垣で整備された独特な作り。
本能寺の変ののちに何らかの原因で天主および本丸が焼失している。
参照:travel.co.jp/guide/article/1579/
通常の城では「天守」と表記するところ、安土城だけは信長のこだわりにより「天主」と書くそうです。
人間でありながら天の主を目指した信長、超人でありながら神々と対立するオメガの民。このへんに何か絡みがありそうですね。
例えば信長というのは実はオメガの民の一人であり、悲願である「天主」へあと一歩というところで、完璧超人か邪悪神の息のかかった明智光秀によって阻止されたとか。
あるいは大阪城のお堀が超人墓場の入り口へと続いていたことを考えると、あんがい完璧超人と通じていた裏切り者は秀吉だったのかもしれませんね。
安土城は城攻めに対する防御性が低く、戦での利用はあまり想定されていなかったと考えられています。また天主は八角形だった説があり、このへんはカステル・デル・モンテと似ています。
ミステリアスかつ強烈なカリスマを持った人物が深く関係している点ではブラン城と近いものがあります。
火災での焼失を経験している点は紫禁城と共通していますね。
またブラン城以外は、それぞれ湖や陸地に囲われた海に面しています。
カステル・デル・モンテ→地中海
スワローズ・ネスト→黒海
紫禁城→中南海
安土城→琵琶湖
これらの湖がアポロン・ウィンドウである、みたいなセンも有りでしょうか?
まとめ
白状すると私は世界史があまり得意じゃありません。
今回ざっと調べ物をしてみましたが、正直予備知識の少なさが祟って、余計に混乱しています。
まあ引き続きキン肉マンを読んでいれば、自然とそのへんの知識も得られるでしょう。
つくづく、キン肉マンは勉強になる漫画です。