こんにちは。
あの悪夢の状況からどう脱出するのかが注目されていたウルフマンですが、2週間引っ張った挙句の「力づく」
・・・素晴らしいと思います。
今週の、気になった点
超人力士の出で立ち
「超人相撲」という競技、ウルフマンの設定のために存在はしていたものの、その姿が我々の目に触れることは、あまりありませんでした。
今回は、その超人相撲の競技場面のカットがいくつか描かれていましたね。
こうして見てみると、読み切りに登場したブラック・シップもそうでしたが、超人力士の佇まいというのは思いのほか個性的なものなんですね。
マスクを着用する者、タンクトップを着ている者、リングシューズを履いている者。
「まわし」にも、ウルフマンのようなブリーフ型のものと、スパッツ型の2種類があるようです。
力づく
2週間のあいだ、ウルフマンがどうやって脱出するのか気になって気になって仕方がありませんでした。
前回の記事では、全身の筋肉を硬化させる? マゲを解いてネコジャラシ? なんていう考察も行いましたが、、、
まさかの力づくとは。
しかしコレ、悪くないですね。
前半の委員長のフリが効いてます。
大きな敗戦を経るたびに
その屈辱の大きさに反比例してヤツは実力を伸ばしてきたと
言われておる
「反比例」の使い方が何かおかしいような気がするのは置いておいて、
敗戦を謙虚に受け止め、自分の弱点を着実に潰してきた結果が、横綱という地位なのだという訳です。
ウルフマンにとって、一度食らった技を二度と食らわないのは当然のこと。
そこに説明や理由付けは必要ありません。
螺旋解体絞りなど、抜けられて当然。
そんな芯の強さ、横綱としての大きさを感じさせる返し方だったと思います。
謙虚さ
ウルフマンって、一見傲慢に見えるんですよね。
初登場の第21回超人オリンピックでは、チャンピオンのスグルを「ゼイ肉マン」呼ばわりし、勝手に敵視していろいろとチョッカイを出した挙句、得意の相撲で負けるという、どうにもしょうがないキャラでした。
その後のスプリングマン戦では、自分を過信した結果、不用意に敵の誘いに乗って自滅。
タッグトーナメント編では、「モースト・デンジャラス・コンビ」等という名前負けも甚だしいコンビを結成して出場した末に、まともに戦わないうちから乱入コンビの手にかかって撃沈。
パートナーのブロッケンJr.がかろうじて男を見せる横でウルフマンは完全にグロッキー状態という有り様でした。
作品内で描かれた戦績を見る限り、実力が伴っていない割に自信過剰でイキってる野郎にしか見えないんですよね。
ところがここに来て委員長から思いも掛けない「謙虚」という評価。
これにはスグルも困惑。
おそらく読者だけでなく、正義超人仲間にもあまり知られていない彼の一面なんでしょうね。
正直、私はウルフマンというキャラの自信過剰な性格は好きになれませんでしたが、それは彼の一面に過ぎない訳ですね。
彼には、読者も正義超人仲間も知らなかった一面があるのだと。
委員長のこれは絶好のフォローですね。
このフックが一本あると、まるで違います。
ウルフマンという人物が一気に厚みを持ってきますし、もともと持っていたスグルに対するとんがった態度も、他の正義超人には無い魅力に映ります。
ルービックキューブ張り手
これは禁断の決まり手過ぎる・・・
いちおうご説明しておきますとこの技は、強烈な張り手の連打によって顔が6色のルービックキューブ状に腫れ上がるという恐ろしい技です。
この技に続けて「合掌ひねり」で相手をリング外に投げ捨てるというのが得意のパターン。
この腫れの内部にはなぜか空気がパンパンに詰まっているらしく、穴を開けると空気を噴射して勢いよく飛びます。
キューブマンは全身が破裂してしまいましたが、スグルの場合はうまい具合に土俵上に戻ってきました。
さあ復習が済んだところで、
気になるのは次週、ルナイトの顔はルービックキューブ状に腫れ上がってしまうのか? という点です。
現在のシリアスな作風からはちょっと想像できない展開ですけどね。
しかし仲間5人がじっくり観戦しているので、合掌ひねりで投げ飛ばされても吹き矢で救ってもらえる可能性は高いです(笑)