こんにちは。
テントウムシダマシだったんですね。
そんな設定上の背景があるとは知らず、先週はさんざんdisってすみませんでしたマリキータマンさん。
もくじ
今週の、気になった点
飛んで火に入る夏のカレー!!
近頃はサブタイトルやここのアオリからも目が離せませんが、今回のコレはどうでしょう?
ちょっと安易というか、強引すぎる気もしますが、こんなネタでも「!」を2つ付ける勢いが良いと思います。
サブタイトルの「残虐と友情の間」は辻仁成・江國香織による小説『冷静と情熱のあいだ』が元ネタですね。
テントウムシダマシ
テントウムシのなかでも、草食性のものをこう呼ぶそうです。
我々がよく知っているテントウムシは害虫のアブラムシを食べてくれるために益虫とされているのに対して、テントウムシダマシは農作物を食べてしまうために害虫とされています。
代表的なのがニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウという種類。
ニジュウヤホシテントウをWikipediaで引くと、こう書いてあります。
ニジュウヤホシテントウ Epilachna vigintioctopunctata はテントウムシ科の昆虫の1種。テントウムシではあるが草食性で、ナス科の農作物の害虫として有名である。名前通り前翅の背面に左右合計28の黒斑がある。
背面は赤褐色の地に多数の黒斑を持つテントウムシである。体長は6mm程度。背面は全体に灰褐色の軟毛が密生している。
・・・やっぱり硬いトゲなんか生えてないじゃん。
ちなみにですが、テントウムシ科のなかの通称テントウムシダマシの他にも、テントウムシダマシ科というのが存在していて、コレはテントウムシのような模様を持ちながら、カミキリムシのような細身の形をした虫です。
ガラムマサラサミング(2回目)
本試合2回目となるガラムマサラサミングが決まりました。
完璧無量大数軍編からこっち、敵に対しては「同じ技は2度通用しない」というのがお決まりで、むしろ同じ技を2回出す行為は、試合の流れが変わるポイントとして機能していました。
こんなふうに、敵が同じ技を2回、きちんと食らうという展開は非常に珍しいですね。
悪そうでカッコ良いカレクック
派手な流血をむしろ喜ぶかのようにニヤつきながら目は敵を追っているこのコマ、非常にカッコ良いですね。
残虐超人らしい血なまぐささと同時に、どこまでも頼りになる強さを感じさせます。
ちょうど、あのモーターマン戦でのラーメンマンを彷彿とさせますね!
惜しむらくはカレクックがここから、これといった反撃を決めていないという点。
マリキータマンのパンチ
とにかく多彩なマリキータマン。
今度は綺麗なフォームからの鮮やかな打撃を繰り出してきました。
しかし実況の「テントウムグローブによる」は、わざわざ言う必要あるか?
ともあれこのマリキータマン
・打撃はできる
・関節技もできる
・飛べる
・羽根で切りつけられる
・相手の深層心理を読める(笑)
・トラップでトゲも出せる
という、良く言えば器用、悪く言えばとっ散らかったキャラクターに育ってきました。
しかし、パンチのラッシュから繋いだ決め技が
モンゴリアンチョップだった事は評価します。
非常に派手ながらコミカルなこの技に帰結するその心意気、好きです。
このモンゴリアンチョップですが、プロレスだけでなく総合格闘技の舞台でも、桜庭和志選手が使用していました。
ホイス・グレイシーを小馬鹿にするかのようにチョップを打つ姿は痛快でしたね。
桜庭選手によれば、モンゴリアンチョップというのは観客を盛り上げるための派手な技というだけでなく、フェイント的な効果もあって、意表を突いて繰り出すぶんには実践的な技らしいです。(著書『考えずに、頭を使う』より)
スグル到着
スグルとミートが無事、到着しました。
ジャスティスマンが用意したワープゾーンは、罠とか、何か意図があって別の場所に通じていたとかは無くて、ひとまずはしっかりバルセロナに通じていたようですね。
電撃予想:今後の展開
スグルが到着し、かつて自分が倒したオメガマンの兄、アリステラと対峙します。
お前たちは何者で、何が目的かと問うスグルに対し、アリステラはゆっくりと語り始めます。
太古の時代、地球上を支配していたのが、「オメガの民」と呼ばれる超人の一派でした。
しかし神々の怒りに触れ、カピラリア大災害が起こり、オメガの民は遥か遠くのケンタウロス星団へと逃れました。
代わって地球上を支配し始めたのが、かつて神だった男ザ・マンと、その弟子である完璧超人たちでした。
時は流れ、今や地球上の「下等超人」たちは、完璧超人の干渉を撃退するほどに力をつけました。
オメガの民はこの時を待っていました。
地球の超人の支配者に返り咲き、火事場のクソ力とマグネットパワーを手にし、完璧超人を殲滅し、神界へも侵攻し、神々に支配されない、超人が自治する世界を創る、それがオメガの民の目的なのです。
アリステラ:完璧超人どもは、お前たち地上の超人を「下等超人」などと呼んで見下すが、そもそも神から力を分け与えられた奴らこそ、本来の超人のあり方から外れた存在なのだ!
その証拠に、奴らには我々「純血種」の超人が生まれながらに持つ「あの力」が、まったく使えないではないか。
スグル: あの力? 友情パワーのことか?
アリステラ:それをどう呼ぶのかは知らんが・・・まあそうだ。
あの力は、超人という種にもともと備わっているものなのだ。
古代の超人たちの間では、あの力を使える者は珍しくなかった。
もっとも、今のお前たちのように、完璧超人を凌駕するほどの力を発揮できる者は稀だったがな。
スグル: 確かにあの悪魔将軍も、完璧超人出身の自分には、限定的にしかあの力を発揮する事ができないと言っておったわい。
アリ:フォフォフォ・・・「種に交われば種にあらず」
神の力を分け与えられて以降、完璧超人たちはあの力を失ってしまったのだよ。
もっともカピラリア大災害以降は、純血種の超人のあいだでも、あの力は忘れ去られ、ロスト・テクノロジーとなってしまっていたがな。
スグル: ・・・・・・
アリ:しかし、それが現代になって蘇り、それどころか、多くの地上の純血種超人に伝播しつつある。それもかつて無いほどの高純度で。
その感染源は、
・・・改めて言うまでも無いよな。
キン肉スグルよ、それほどの高純度の力、一体どうやって手に入れた?
スグル:・・・私が火事場のクソ力に目覚めたきっかけ、
・・・それは、今目の前で戦っている、カレクックじゃ。
そもそもダメ超人だった私が、格上相手に初めて逆転勝ちを決めたのが、超人オリンピックでのカレクックとの試合じゃった。
それ以降、私はラーメンマン・ロビンマスクといった強敵を破り、「奇跡の逆転ファイター」と呼ばれるまでになった。
当時は傷口にカレーを塗り込まれて頭がマヒしたものとばかり思っとったが、溢れる力を私自身コントロールしきれなかったんじゃろう。
とにかく、私を火事場のクソ力に目覚めさせたのは、カレクックなんじゃ。
マリキータマン:キャミィィーッ!
これは良いことを聞いたぜ。
あの力に目覚めるきっかけが、目の前のこの男だなんてな。
教えろキン肉マン! どうすればコイツから、あの力を得ることができる?
スグル:マリキータマンよ!
友情パワーが欲しければ、そこのカレクックと「分かり合う」ことじゃ
マリ:キャミ?
「分かり合う」だと?
スグル:そうだ!
目の前のその男とぶつかり合って、お互いの素晴らしさを認めるんじゃ! そうすれば自然と力は湧いてくる!
そもそも、聞けば元は同じ地上の超人同士、いがみ合わなくても良いではないか!
正直、お前たちの物騒な目的には共感できんが、何もここで殺し合わなくてもよいではないか!
アリ:フォフォフォ・・・
「みんなで仲良く」か。
まあ良いだろう。確かに、お前たち正義超人が我らの邪魔立てをしないと言うのであれば、我らとしても穏便に協力し合うのはやぶさかではない。
ただし、キン肉スグルよ。
お前だけは別だ。
お前は何としても殺さなければならない。
スグル:エエ〜ッ!?
何でじゃ!?
アリ:フォフォフォフォ
お前は今でこそ純血種の正義超人のような顔をしているが、もともとお前たちキン肉族は完璧超人シルバーマンが開祖。
つまりお前は我ら純血種超人の世界には不要な、抹殺対象の超人なのだよ。
スグル:何ィ〜ッ!?
カレクック:・・・それを聞かないうちならいざ知らず・・・
そんなことを聞いちゃ黙ってる訳にはいかねぇな!
キン肉マンを殺すだって!?
そんなこと、させるものかぁぁーっ!!
(ボワァ・・・)
と、こんな感じで。
カレクックがクソ力を発動する鍵は、すでに散っていった仲間を思っての「義憤」に加えて、目の前の誰かを「守りたい」という気持ちなんではないかと予想。
読み切りでは、ケンブリッジマンの支配から看板娘ミーナを守りたいという気持ちがキーになっていましたからね。
今回はスグルに対してそういった気持ちが向けられるんではないかと読んで、予想を組み立ててみました。
そんで、マリキータマンに対しては勝利よりもクソ力の解明を優先する指令が出ていますから、マリキータマンはカレクックの技を正面から受け切って死亡、カレクック勝利というふうに予想します。
さあマリキータマンが死んだことで大きな波乱が巻き起こるのが次のウルフマンvsルナイト戦です。
似た者同士のウルフマンとルナイト、戦いの中で徐々に互いを認め合っていきます。
さらに死んだ仲間に報いるという気持ちで感情が高ぶったルナイトが、まさかの友情パワーに目覚める展開。
しかしウルフマンとの間にも友情を感じてしまったルナイト、ウルフマンの命は助けようとか、正義超人とは極力仲良くやっていこうとか言い出して、六槍客のあいだに細かな亀裂が。
そこへ現れたのが邪悪の神々の助力を得た運命の5王子。
超人が神を超える力を持つことは許せないとのことで六槍客に対し宣戦布告。
成り行きで六槍客vs正義超人・5王子連合軍の構図・・・
というのが来年の展開になると予想しておきます。
それでは良いお年を!