こんにちは。
衝撃のフェニックス&知性の神の再登場がまったく回収されないと思っていたら、今度はジャスティスマンの再登場。
興奮の冷める暇がありませんね。
もくじ
今週のあらすじ
スペインを目指して走るスグルとミート。
ミートの持っている携帯テレビ(?)の映像から、すでにティーパックマン・カナディアンマン・ベンキマンが敗れたことを知ります。
焦る2人の前に、突然出現したのがヨーロッパへ通じると思われる時空の歪み。
スグルとミートは不審に思いながらも、一か八かワープゾーンに飛び込みます。
この様子を物陰から見ていたのは、なんとジャスティスマンでした。
話は戻ってサグラダ・ファミリア特設リング。
危険な目つきでマリキータマンを攻め立てるカレクック。
この目つきを見て、委員長は残虐超人時代のカレクックを思い出します。
委員長によれば、カレクックは根は悪い男ではないものの、誰かが理不尽に傷つけられる姿を見ると「義憤」に駆られ、極端に凶暴になるのだとのこと。
委員長の心配を余所に、往年のキレを取り戻したカレクックは、マリキータマンを圧倒します。
パイルドライバーを切り返し、マンダラファイヤーボールでダウンを奪い、距離を取ろうとしたマリキータマンの両羽根を捉えてのダブルアームスープレックス、更に流れるようにデモリッション・アーサナでボディをも穿ちます。
今週の、気になった点
ミートの持っている端末は何?
ずいぶん便利そうな物を持っていますね。
時代的に考えてスマホではあり得ないし、はじめに砂嵐画面が表示されているところを見ると、アナログ電波を受信しているのでしょうか。
ツッコミたいのは、コレを持っているならわざわざスタジオアルタのモニター越しに会話する必要なかったよね、という点。
現在地はどこ?
スグルとミートが走っていたのは、どのあたりなんでしょうか?
どうでもいい事のようですが、気になるのはジャスティスマンが「どこで、何をしていたのか」です。
まだ日本の山の中をウロウロしていたのか、それとも別な場所へ赴いていたのか。
背景の木々の様子を見ると、どうも寒い地方のような気がします。
私もあんまり詳しくはないですが、こういう背が高くてまっすぐで、頭のとんがった木っていうのは、寒いところにあるものですよね?
参考までに、スグルがネメシスとの試合前にウロついていた、兵庫県有馬温泉周辺の森の木々は、明らかに描き方が違っています。
スグルが東京からスペインへ向かう途中である事も合わせて考えると、ここはシベリアの針葉樹林帯ではないでしょうか。
さて皆さん、「シベリア」と聞くと、何を思い浮かべますか?
先々週はスーパーフェニックスが登場しましたが、フェニックスチームと言えば誰を思い浮かべますか?
言うまでもない、マンモスマンですよね。
ジャスティスマンがシベリアにいる理由、私はこのマンモスマンがらみではないかと読んでいます。
知性の神とフェニックスが組んで行動を起こそうとした場合、いの一番に仲間に引き入れておきたい人材が彼ですよね。
まあフェニックスはマンモスマンを裏切って消滅させているので、和解できるのかは疑わしいですけども。。。
で、フェニックスチームと完璧超人陣営の目的・利害関係がはっきりしないところではあるのですが、一大事に一致協力しようという事でフェニックスとマンモスマンの橋渡しに来ているのか、あるいは逆にフェニックスチームが接触する前に完璧超人陣営に引き入れようとしているのか、その辺はまだ材料が無くて読めないところではありますが。
ともあれ、予言しておきます。
ここはシベリアで、マンモスマンもそのうち登場します。
ジャスティスマンの狙いは?
ワープゾーンという形でスグルに手を貸してくれたジャスティスマンですが、彼は今回は味方と考えていいんでしょうか?
引っかかるのは、彼が一緒に来てくれるのではなくて、スグルだけワープさせて、自分はどこか別の方向に飛んで行っちゃった事。
少なくとも今すぐに、一緒に戦ってくれる気は無いって事ですよねぇ。
また考えてみれば、100%味方であるならば、堂々と姿を現して「ワープゾーン作ってあげたから使ってよ」と言えば済むことです。
物陰から見ているだけっていうのはどうも、怪しいですね。
もともと私は、完璧超人陣営はどっちサイドにつくか、まだ態度を保留していると予想していました。

振り返ってみると、ジャスティスマンは正義超人の考え方に「一定の理」があることは認めたものの、100%正しいと認めた訳ではありません。
テリーマンよ 私がおまえの魂の価値を 認めたのは事実だ
しかし 私はまだそれが絶対的に正しい答えだと心から賛同したわけではない
さらに、オメガの民の最終的な目的がはっきりしない以上、ジャスティスマンが彼らを敵視しているとも言い切れません。
(私の予想では、オメガの民の目的は、神を超える力を手に入れ、超人が神に支配されない世界を築くことです。これにも一定の理はありますよね。)
思うにジャスティスマンは、正義超人が目指す道とオメガの民が目指す道、超人はどちらの道を進むべきなのか、見極めようとしているんじゃないでしょうか。
そのためには、三下をチマチマ競わせるのではなく、さっさと主力同士をぶつけて雌雄を決することです。
だからスグルを戦場にワープさせたのではないでしょうか。
ブロッケッンマンがくり抜くのは、誰の目?
懐かしいカットが出てきましたね。
元ネタは、超人オリンピックでのカレクックとの試合前、ミートが金星大図書館で発見した資料です。
この注釈が、ずっと気になっていたんです。
目をくりぬき 死亡しているモンスターに 攻撃をくわえる ドイツの超人 ブロッケンマン
これって素直に考えれば死んだ相手に追い打ちで目をくり抜いた、ってことなんでしょうが、絵を見ると自分の目をくり抜いて投げつけているようにしか見えないんですよね。
さらに言えば、そもそも死んでいる相手を攻撃する意味が分からないし、戦っている相手が超人でも怪獣でもなく、モンスターって。
モンスターって。。。
カレクックのカレーは、2種盛り?
ところどころ、明らかにカレーが2色に分かれているコマが存在します。
残虐化のスイッチは「義憤」
委員長により、カレクックが残虐化するスイッチは「義憤」であることが明らかにされました。
うーん・・・一般正義超人だったら普通に友情パワー発動につながりそうなスイッチですけどね。カレクックの場合はコレだけでは友情パワーは発揮できないということになるんでしょうか。
しかしこの設定、第20回超人オリンピックでのカレクックがあまりにもしょうもない試合をした事への、巧妙なフォローになっていますね。
つまり、それまで悪に対する怒りをエネルギーとして戦っていたカレクックだが、キン肉スグルという相手に対してはどうやっても怒りや憎しみを抱く事が出来ず、結果、力を発揮することができなかったと。
この設定でいけば、次の大会でティーパックマン・ペンタゴンを血祭りにしたウォーズマンなんかと戦っていたら、カレクックは相当いい試合ができたのかもしれませんね。
電撃予想:今後の展開
超人オリンピックでのキン肉マンとの試合以降、カレクックはずっと考えていました。
今まで自分は、悪を憎む心をエネルギーとして戦ってきたし、それは正しいことだと思っていた。
しかしキン肉マンとの試合で、その確信が大きく揺らいだ。
目の前のキン肉マンという男に対して、どうしても憎しみを抱くことができなかった。それどころか、この男を傷つけたくないという気持ちさえ芽生えた。
あろうことか、戦意喪失の芝居までして、彼に勝ちを譲ってしまった。
しかし悔しいという気持ちは無い。
それどころか、暖かく、晴れ晴れとした気持ちの敗戦でした。
あの時抱いた感覚は何だったのだろう?
それを探るため、カレクックは、頭のカレーに、ある仕掛けをしました。
2種盛りです。
いつも自分が大切にしている故郷の味、脳天の痺れるような辛さのインドのカレー。
それに加えて、あの男の好きな牛肉とたまねぎのダシの効いた、日本のカレーを載せてみました。
日本のカレーを頭に乗せておけば、あの感覚を思い出せるんじゃないだろうか。自分が怒りに我を忘れそうになった時でも、優しい気持ちを思い出せるんじゃないだろうか。
さあ電撃予想です。
今回の試合の鍵となるのは、スグルの到着でしょう。
残虐超人としての実力を遺憾なく発揮しているカレクックですが、ワープゾーンを通ってスグルが到着する事によって、頭に乗せたリンゴとハチミツの日本のカレーとのピースがガッチリとハマって友情パワー発動、チャルカ・スティングで大勝利となるでしょう。
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超人オリンピックのキン肉マンvsカレクックの試合が読めるのは、単行本第3巻です。