こんにちは。
ベンキマンは残念でしたね。
彼は終始冷静に試合を進めていたし、強力な必殺技も持っていたし、クソ力も発動したのでコレはいけるかと思っていたんですが。
うーん、悔しいです。
しかしそんなことすらどうでも良くなってしまう程の衝撃展開が待っていましたね。
まさかこのタイミングでフェニックス&知性の神が登場とは。
もうカレクックとかウルフマンとか端折っちゃっていいんで5王子が見たい。
もくじ
今週のあらすじ
見事ギヤマスターを糞尿の魔境へと流し去ったベンキマン。
一時はヘイルマンも仲間の敗北を覚悟します。
しかしギヤマスターもここから粘りを見せました。
ベンキマンの体表にギヤが現れたと思えば、「クッキン、クッキン」というおぞましい音(パイレートマンの評)と共に、便器の中を逆流し、生還を果たします。
傷ついたベンキマンをすかさずジェノサイドギヤに放り込み、K.O.
ベンキマンのクソ力を破ったギヤマスターに対し、アリステラは「収穫はあったか?」と声を掛けます。
一方そのころ、とある辺境の星。
いい野菜を育てるべく、一人で痩せた土地を耕していたのはあのフェニックスマン。
そこへ現れたのが知性の神。5人の邪悪の神の一人で、かつてフェニックスマンに力を貸し、スーパー・フェニックスとして王位争奪戦に参戦させた黒幕です。
もう関わり合いになりたくないと言うフェニックスマンに対し知性の神は、
「事情が変わった。私の古い友人がこの世を揺るがす暗躍を始めたので、再び力を借りたい」と申し出ます。
今週の、気になった点
ベンキマンはなぜ負けたの?
結局、何が起こったのかよく分からないんですよね。
なぜ体にギヤが現れたのか?
ギヤが回転するとなぜ逆流できるのか?
そのへんの説明がまるで無い。
ゆで理論すら存在しないという新しいパターンです。
何か収穫はあったか?
アリステラがギヤマスターに、こんな言葉を掛けています。
先に試合を終えている2人には特にこういうことは言っていませんでしたよね。
クソ力の発動をはっきりと目の当たりにし、その威力もとくと味わったギヤマスターだからこそ、これを聞いてみたかったんでしょう。
火事場のクソ力はその使用者と対戦することで伝播するというのも彼らは調べてきているでしょうから、ギヤマスターがベンキマン経由でクソ力を身につけたような手応えがないかどうか、そういう確認なんでしょうね。
しかし彼らの狙いの一つが火事場のクソ力なのは分かりましたが、正義超人との戦いによってそれを身につけるということは、バッファローマンやネプチューンマンのように正義超人に感化されてしまうことも意味するわけです。
悪役の彼らが、早い段階からそこに狙いを定めているのはどうなんでしょう。
知性の神の狙いと「古い友人」とは?
さあ、今週の最大の謎はコレですね。
知性の神は何をしようとしているのか?
この世を揺るがす暗躍とは何か?
そして、古い友人とは誰なのか?
そのへんについて、推理してみましょう。
幸いなことに、考えられる可能性はそう多くありません。
なぜなら邪悪の神、とりわけ知性の神は、友達が少なそうだから(笑)
サタン説
ここまでの話の流れから、最も容易に想像できるのがこのセンですね。
サタンがオメガの民をそそのかして秩序を揺るがしている。だから5王子の力を借りて六槍客をやっつけたい、と。非常に通りがよくシンプルな説です。
ただしいくつか気になる点もあります。
まず、そもそもが知性の神とサタンは友達なのか? という点。
まあどこかで、悪者同士の会合かなんかやって意気投合したような過去が無いとは言い切れませんが。
私の推理ではサタンというのはカピラリア大災害で神に滅ぼされた超人たちの怨念の集合体なんで、あんまり神とは付き合いたがらないような気がするんですよね。
あとは委員長から見えるほどハッキリ顔を出していたサタンの動きについて、「暗躍」という言い方はミスマッチな気もします。
また極め付けは、マグネットパワーと火事場のクソ力で神々に挑もうとしている六槍客に対し、5王子のパワーの源泉が「邪悪の神々から力を借りた」っていうんではカッコ悪くないか? という点。
そもそも邪悪の神々の力はスグルのクソ力に敗れた過去もあり、その二項対立はすでに決着が付いています。
まあスグルチームと戦った経験のあるフェニックス・ゼブラ・マリポーサに関しては神々の助力にプラスして友情パワーも芽生えているという可能性も無くはないですが、そうなるとビッグボディがますますいらない子で可哀想すぎる。
ザ・マン説
続いての可能性は超人閻魔ことザ・マンです。
彼は元・神でありますから、遠い昔に邪悪の神々と付き合いがあった可能性も無いとは言い切れません。
さて、ザ・マンが現在やろうとしているのは、「不老不死の廃止」ですね。
前シリーズで、悪魔将軍との試合後に約束させられました。
これは悪魔・完璧両陣営納得ずくで進めていくものと思われますが、神界から見れば、意外と捨て置けない問題なんじゃないでしょうか。
従来の神々や完璧超人の考え方からすれば、老いることなく強さを磨き続ける「不老不死」の兵隊がいなくなることは、完璧超人軍の弱体化を意味します。
今までの完璧超人軍は、神をも超えそうな力の芽を早めに潰してきたわけで、結果的には神界を最前線で防衛する役目を担っていました。
その前線部隊が弱体化し、正義超人や悪魔超人が力を伸ばし放題というのは、神界から見れば非常に危険な状態なわけです。
そもそも、邪悪の神々が5王子を立ててスグルの王位継承に待ったを掛けたのも、神の力を超えつつあるスグルのクソ力を警戒したからでした。
このまま完璧超人界の改革を進めさせてはならない、っていうのが知性の神の思惑。
ではフェニックスに何をさせようとしているのかというと、そこがちょっと分からないのですが、5王子とかその取り巻きのマンモスマンやレオパルドンあたりに不老不死の力を分け与えて、新たに神々の親衛隊となる不老不死の軍隊を作ろう、って感じでしょうか。
邪悪の神の内輪もめ説
なんかスケールの小さな説ですが、だって知性の神の友達っていうと、ほとんどココくらいしか想像できないんですもん。
スグルとの戦いを経てちょっといい神になりつつある知性・技巧・飛翔の神と、そうでもない残虐・強力の神との対立。
・・・ダメだ面白くないですね。
そもそも王位継承というエサも無しに、ストロングマンやソルジャーマンが参戦する理由が無いですよね。
というか、コイツラは5王子のなかでもとりわけ無害そうな二人です。
ストロングマンは単なるお人よしだし、
ソルジャーマンは放っておけば戦場で勝手に死にます。
むしろスグルチームと対戦経験のある、嫉妬深い天才・金の亡者・盗人の3人の方が危険人物ですよね。
オメガマン・ディクシア説
私の本命はこの人。
「暗躍」という言葉が彼ほど似合う超人はいません。
「友人」という言葉が合っているかどうか分かりませんが、かつてフェニックスチームを組んで共に戦った超人です。
すでに死んだはずの人ではありますが、なんやかんやで復活してるってことで。
あるいは所詮超人なんか見下している知性の神のことですから、ディクシアとアリステラの区別がついていないってコトでもいいです(笑)
ともかく、前回の記事で私はディクシア二重スパイ説なんてのを提出しました。
オメガの民の諜報担当として地球周辺の調査に当たる一方で、実は邪悪の神々ともベッタリの付き合い方をしていて、ネプチューンキングの動向やスグルのクソ力に関する情報を逐一神々に上げていたのが、他でもないディクシアだったのではないかという内容です。
で、これまでは神々とオメガの民にこれといった利害の対立もなかった訳で、ディクシアはどっちつかずの立ち位置にいました。
しかしここに来て六槍客が具体的な行動に出て、神々との対立がハッキリしたのを受けて、ディクシアもいよいよオメガの民の側につく意思を明確にします。すなわち六槍客がマグネットパワーと火事場のクソ力を手に入れるのをサポートする工作を始めたのです。コレが「この世を揺るがす暗躍」なのではないかと私は見ています。
そうなると面白いのはここからで、オメガの民に力を持たせたくない邪悪の神々としては、5王子を引き入れて六槍客と徹底抗戦する構えになります。
いきがかり上、正義超人とは共闘する流れになりまして、知性の神やフェニックスは味方陣営となるわけですね。
電撃予想:今後の展開
というわけで、私の予想する今後の展開はこんな感じ。
邪悪の神々と5王子は、オメガの民が神を超える力を持って現在の秩序を乱すのを阻止するため、六槍客に抗戦します。
正義超人とは共闘することになりますね。
しかし彼らの思惑はあくまでも、超人が神を超える力を持たないように制御し、超人を神の管理下に置くこと。
六槍客という共通の敵はいても、理念上は正義超人とは相容れません。
逆に六槍客およびサタンの目的は、神を超える力を手に入れて、神々に復讐することです。
良い言い方をすれば、超人を神の支配から解放し、神の気まぐれで滅ぼされたりすることのない、超人が自治する世界を築くことが目的です。
これは原初のザ・マンの理想と非常に近いものがありますし、悪魔将軍も最近はバッファローマンに対し「神を超える力を手に入れろ」なんて言ってますよね。
つまり正義超人はともかく、六槍客の理想は悪魔超人・完璧超人とは通じる部分があるわけです。
さらに、火事場のクソ力の獲得を目的として正義超人との交戦を経るなかで、六槍客もまた、友情パワーに目覚めていくような展開も想像できます。
六槍客と正義超人は互いの素晴らしさを認め合いながらも、「神界へ攻め入る」という目的があるという点でのみ、意見が一致しないという構図ですね。
正義超人としては、敵対する六槍客のことは人格的に素晴らしいと認めながら、共闘しているはずの5王子の考え方には賛同することができない。
この戦いを続けることに意味はあるのかと自問自答が始まったところで、アタル兄さんが登場するわけです。
図にすると、こんな感じ。
さらにこういう構図になってくると、悪魔超人・完璧超人がどっち陣営につくのかも分からなくなってきます。どう見ても一枚岩じゃない完璧超人軍なんかは分裂もあるかもしれませんね。
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知性の神が再登場しましたが、ここで邪悪の神々については復習しておきたいですね。
王位争奪戦の発端となった、スグルのクソ力を警戒する彼らの会議が見られるのは、単行本24巻。