こんにちは。
「肌断食」「湯シャン」主義者です。
「肌断食」については、何度かチャレンジしたことがあったのですが、乾燥がひどくて挫折してしまうのが常でした。
しかし、本記事で紹介する「塩浴」という方法を実施したところ、すこぶる調子が良く、化粧水や乳液とは完全にオサラバすることができました。
もくじ
はじめに:肌断食とは?
水分や油分を外から補ってしまうと、肌が自力でうるおいをキープする力が落ちてしまいます。
また過剰な化学物質は、有益な皮膚常在菌を殺してしまいます。
そこで、皮脂や皮膚常在菌の持つ本来の保湿力を回復するために、スキンケア用品の使用を止めるのが肌断食です。
うまくいけば特別なケアをしなくてもトラブルのない肌を取り戻すことが期待できます。
一方で、肌断食を始めてしばらくの間は、ひどい乾燥に悩まされる場合も多く、結局挫折してしまうケースも多々あります。
私もそうでした。
なぜ肌断食をしたいのか?
私の場合は、「化粧水」に頼らない生活をしたい、というのが理由です。
化粧水を断捨離したい
私は元々そこまで肌トラブルが多いわけでもなかったのですが、それは化粧水・乳液によるケアがあってのこと。
顔を洗った後に化粧水が使えないと、一発で乾燥してしまいます。
旅行や帰省、近所の銭湯やプールに行こうなんて時にも化粧水・乳液は手放せないし、季節の変わり目に化粧水のさっぱりタイプ/しっとりタイプを切り替えるといった手間がありました。
この呪縛から解放されたい、というのが理由のひとつ。
市販の化粧水への不信感
ご存知のように、市販の化粧品には「界面活性剤」をはじめ、様々な化学物質が含まれています。
これってやっぱりおかしくないか? と思うのです。
肌を、トラブルの無い「ごく普通」の状態に保つ、それだけのためによく分からない物質を毎日毎日塗りたくる必要が、本当にあるんだろうか。
本来必要ない物なのに、一度使ったが最後、それ無しでは生きていけなくなってしまう。
それが化粧水なんではないかと疑っています。
合成洗剤や合成シャンプーに含まれる界面活性剤によって肌が荒れることは経験上明らかなので、私は食器洗いも、入浴も、すべて石鹸を使っています。
可能であれば入浴後に顔に界面活性剤を塗りたくることも止めにしたいのです。
「塩浴」との出会い
さて、ここからが本題です。
私が「塩浴」について知ったのはこちらの本がきっかけで、具体的な方法もこの本をベースにしています。
著者の松本和子さんは「伯方の塩」の創業メンバーの娘さんです。
私も食用の塩について調べ物をするなかで、たまたまこの本に出会いました。
ちなみに「伯方の塩」ほか、食用塩についての記事はこちら。

「塩浴」の考え方
「塩浴」とは塩を溶かしたお湯を手にとり、塩湯で撫でまわすようにして、頭・顔・体を洗うことを言います。
塩湯の浸透圧によって肌の中から外へ、水分が移動します。つまり、「汗をかきます」
毎日の入浴で汗腺に汗を通してやることで、肌の「汗をかく力」が回復します。
汗というのは、実は天然の美容液といってもいいくらいのもので、古い角質を溶かして洗い流し、また新たな皮脂膜の形成を促します。
「汗をかく力」が回復した肌は、自前で潤いや油分を補える、乾燥しにくい肌になります。
なるほど、理屈だけ聞くと「本当に?」という気もします。
・細胞膜を通って水分が移動するのと、汗腺から汗が出るのは別の話じゃないの?
とか
・浸透圧が影響するのは塩湯を体に塗っている瞬間だけで、洗い流したら効果は終わりじゃないの?
とか、気になる点は結構あります。
でも、半信半疑で試してみた結果、すごく調子が良いんですよねぇ。
「塩浴」の具体的なやり方
私の場合、頭は湯シャン+たまに石鹸シャンプー、体は石鹸で洗って特に保湿は無し、で問題無くやっていけてるので、塩浴は顔のみ実施しています。
1.浴槽で、よく温まります。
まずは毛穴を開き、古い皮脂をやわらかくすると良いそうです。
2.塩湯をつくり、全身に塗ります。
塩湯はあまり薄いと効果が感じられないので、ギリギリ溶けきらないくらいの濃いめに作るとグッド。
本によればお湯500mlに対し塩160gが目安とされていますが、顔にしか使わないならもっと少量で充分です。
手で軽くマッサージするようにして、顔や体に塗っていきます。
注意が必要なのは、溶け残った塩の粒で体をこするのはNGだということ。肌が傷ついてしまいます。
私の場合はありませんでしたが、肌の下に老廃物が溜まっていると、この過程でヌルヌルとして臭いのある皮脂が出てくることもあるそうですが、何日かやっていると落ち着くらしいです。
3.お湯のシャワーで洗い流します。
肌から塩分を取り入れたり、肌を塩でコーティングすることが狙いではないので、しっかり洗い流しちゃってください。
4.ふたたび浴槽で温まり、汗をかきます。
塩浴をすると血行が良くなるのか、汗をかきやすくなる気がします。
5.冷水のシャワーで全身を洗い流します。
かいた汗に含まれる油分を冷やして固めることで、肌表面を新しい皮脂でコーティングする効果があるんだそうです。
「塩浴」をやってみた感触
まずは洗い上がりのサッパリ感が違います。
ぬるま湯だけの洗顔と比べると、余計なアブラが落ちてスッキリとした印象が、明らかにあります。
それでいて石鹸や洗顔料で洗ったようなツッパリ感は無い、ほどよい洗い心地です。
で、入浴後は化粧水も乳液も何もつけないで過ごしていますが、まったく乾燥はありません。
時間が経ってから顔を触ってみると、指先に軽く脂が付くので、皮脂がきちんと分泌されているのが分かります。
もちろん皮脂が過剰に分泌されてアブラっこいということもなく、ちょうどいい塩梅です。
「塩浴」は、永久にやるものではない
前掲『塩浴生活をはじめよう!』著者の松本さんは、肌が健康なバランスを取り戻した現在は、塩浴をおこなっていないと書いています。
つまり塩浴は、あくまで肌のパワーを取り戻すための行為なんですね。
私も塩浴なしの肌断食に無事、移行しました。
現在は普通にぬるま湯で顔を洗うだけで化粧水等は不使用、乾燥する季節のみワセリンを軽く塗る程度で、トラブル無くやっています。
まとめ
以上、肌断食と塩浴についてのご紹介でした。
ちなみに塩浴をするにあたって、塩化ナトリウム純度の高い「精製塩」は、人の肌に使うには強すぎるので使用は避けるべきだとのことでした。
それでは。