見てくださいこのさわやかなジャケット写真。
やはりアメリカ人はジーンズが自然に似合いますね。
というわけでアメリカ南部の
ダイナミックでワンダフルなバンド、
オールマン・ブラザーズ・バンドの名演ライブ。
このライブ、ずっと屋外で昼間にやったものだと
勝手に思い込んでいたので、
フィルモアイーストというのが屋内の会場だと知った時には
ずいぶん驚いた。
それくらいに、カラッとした青空のような開放的な音と、
オーディエンスのさわやかなノリが特徴的なライブ盤だ。
オールマンズは、名手揃いながらも
「俺たちスゲエだろ。聴き逃すなや!」
という英国ロックのような緊張感はなく、
「ブルース演奏すんのって、楽しいねえ!」
くらいのノリの、非常におおらかな音だ。
プレイヤーが縦横無尽に動き回っていて、
アメリカ南部の広大な土地を思わせる。
もちろん、最も注意して聴くべきは
スーパーギタリストのデュアン・オールマンだ。
彼の演奏は、春風のなかをひらひらと舞う蝶のように天衣無縫、自由自在で、
夏のトンビのように軽やかに歌う。
ロック・ギタリスト多しと言えども、
彼ほど高揚感と同時に幸福感も与えてくれるギタリストは他に知らない。
からりと晴れた昼間に、
バドワイザーを瓶からラッパ飲みしながら楽しみたい。
次に聴くべきは・・・
同じくオールマン・ブラザーズ・バンド
デュアン夭逝後の作品であるが、名曲揃いの『ブラザーズ&シスターズ』